敦賀湊の町衆文化を今に伝える行事として、令和7年8月29日に「敦賀まつりの山車・宵山行事」が無形民俗文化財に指定されました。


敦賀まつりの山車・宵山行事は氣比神宮の祭礼に合わせて開催され、松と等身大の武者人形を乗せた山車の巡行と、練物の流れをくむ舞台山である宵山の巡行からなります。宵山は9月2日の宵宮祭に、山車は4日の例大祭に市中を巡行します。
山車行事の起源は室町時代後期にさかのぼり、祭りのたびに白木の材を組み上げて懸装品で飾り立てる形式や、松を重要なシンボルと位置付ける点など、古様をよく残しています。また宵山行事は江戸時代に盛行していた記録があり、独自のお囃子を伝え、多様な練物の伝統を引き継いでいます。どちらも敦賀湊の町衆文化を今に伝える行事です。

